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​窒息の治療、研究、予防、教育を行う

 私たちの最新の研究The effects of bystander interventions for foreign body airway obstruction on survival and neurological outcomes」が、Resuscitation誌(2024年)に発表されました。  

 この論文はResuscitation誌のEditorialでも取り上げられ、すでに複数の論文で引用されています。

 この研究は、日本全国の救急外来に搬送された異物による気道閉塞(窒息)の患者さんを対象に、バイスタンダーによる介入が生存率や神経学的転帰に与える影響を調査した、世界で初の大規模な研究です。
 研究の結果、バイスタンダーが異物除去の手技を実施した場合、そうでない場合と比べて、患者さんの生存率と神経学的転帰に約2倍の差が生じることが明らかになりました。しかし、実際にはバイスタンダーによる介入が行われたのは約半数に過ぎず、多くの患者さんで適切な処置が行われていないのが現状です。

 何がその一歩を阻んでいるのか、そして私たちはどうすればさらに多くの命を救うことができるのか。これらは、今後も取り組むべき大きな課題です。

 もし同じ状況に遭遇した時に何もできずに終わらないよう、今から異物除去の手順を学んでおきませんか?

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